2025年10月29日~11月2日まで、東京・新宿のサナギ新宿にて開催された「スター・ウォーズ:ビジョンズ」Volume3を記念したPOP UPイベントの模様をレポート。会場には、Volume1で活躍した制作スタジオが手掛けた展示品や、最新9作品のキャラクター掛け軸、衣装、小道具などが並び、「スター・ウォーズ」と日本アニメの融合を体感できる空間が広がっていました。

会場には「スター・ウォーズ:ビジョンズ」の作品世界を感じさせる装飾演出が施されていました。加えて、プロップやアートボードなど、制作の裏側を垣間見られる展示も多く、細部にまで日本的な美と銀河のスピリットが宿っていました。
「The Duel: Payback」制作:神風動画+ANIMA
キャラクターデザインはVolume1の「The Duel」に引き続き、「スター・ウォーズ」の大ファンとして知られる漫画家でイラストデザイナーの岡崎能士氏が担当しています。Volume3では、「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(エピソード9)」や「マンダロリアン」シリーズに登場したアンゼラ人のキャラクター、そしてAT-ATのような巨大ビークルが2台連なって構成された賭場「AK-BK」なども登場し、作品世界をさらに拡張しています。日本文化と「スター・ウォーズ」が融合した独自の美学と世界観で描かれる至極の一作に、世界中のファンから大きな期待が寄せられています。

「The Ninth Jedi: Child of Hope」制作:Production I.G
「The Ninth Jedi: Child of Hope」を手掛けるのは、「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズや『劇場版 BLOOD-C The Last Dark』を制作したトップクリエイターの塩谷直義監督です。Volume1の前作「九人目のジェダイ」を生み、来年2026年に配信予定のオリジナルアニメーションシリーズ「Star Wars Visions Presents -The Ninth Jedi」を手掛ける神山健治監督からその想いを引き継ぎ、本作に携わっています。

「彷徨う者たち」制作:キネマシトラス
「彷徨う者たち」を手掛けるのは、Volume1の「村の花嫁」から続投となる垪和等監督です。垪和監督は「盾の勇者の成り上がり season3」や「メイドインアビス」など、世界的人気を誇る作品を手掛けるクリエイターです。「村の花嫁」では、「スター・ウォーズ/クローンの攻撃(エピソード2)」で描かれたアナキン・スカイウォーカーとパドメ・アミダラの二人きりの切ない結婚式のシーンを起点に物語を作り上げましたが、本作ではどのような「スター・ウォーズ」のオマージュが込められているのか、注目されます。

「ユコの宝物」制作:キネマシトラス
「ユコの宝物」を手掛けるのは、テレビアニメ初監督作品「東京マグニチュード8.0」で文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞した橘正紀監督です。その後、「プリンセス・プリンシパル」や「ばらかもん」などの人気作を手掛けてきたトップクリエイターであり、同じキネマシトラスから参加する垪和等監督の「彷徨う者たち」とはまた異なる雰囲気で楽しめる作品に仕上がっています。

「The Smuggler」制作:TRIGGER
「The Smuggler」を手掛けるのは、Volume1で「スター・ウォーズ」ならではのライトセーバー戦や師弟の物語を描いた「The Elder」を制作し、世界中で絶賛された大塚雅彦監督です。大塚監督は「スター・ウォーズ」を観たことがきっかけで映画の道を志し、「キルラキル」や「リトルウィッチアカデミア」などを手掛けた日本アニメ界に欠かせないクリエイターです。後進育成やスタジオ経営に注力していた大塚監督ですが、本作で「スター・ウォーズ」への大きな愛を携えて再びアニメ制作現場へ帰還しました。完全新作として創り出された本作では、帝国軍やライトセーバーなどの要素がふんだんに盛り込まれた、アクション活劇たっぷりの「スター・ウォーズ」らしい物語を楽しむことができます。

「極楽鳥の花」制作:ポリゴン・ピクチュアズ
「極楽鳥の花」を手掛けるのは、テレビアニメ「空挺ドラゴンズ」やアニメ映画「シドニアの騎士 あいつむぐほし」で監督を務めた吉平 “Tady” 直弘監督です。アニメーションシリーズ「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」や「スター・ウォーズ レジスタンス」の制作にも参加しており、「スター・ウォーズ」のアニメーションを知り尽くしたポリゴン・ピクチュアズが、得意の3DCGアニメーションで光と闇を描き出しています。愛する人への執着を捨てられず悩み苦しみながらダークサイドに堕ちたアナキン・スカイウォーカーのように、パダワン・ナキメが光と闇の試練に挑む物語に注目してください。

「四枚羽の詩」制作:プロジェクトスタジオQ
「四枚羽の詩」を手掛けるのは、小林浩康監督です。小林監督はプロジェクトスタジオQの代表取締役社長を務めていた経験があり、短編アニメーション「カセットガール」の監督を務めたほか、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズではCGI監督を担当し、「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」ではCGIアートディレクターとしても活躍しています。多くの戦闘メカが登場する人気作を手がけてきた同スタジオならではの演出や、細部にまでこだわった表現が楽しめる作品となっています。

「BLACK」制作:デイヴィッドプロダクション
「BLACK」を手掛けるのは、大平晋也監督です。大平監督はスタジオジブリの「紅の豚」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「君たちはどう生きるか」など宮崎駿監督作品をはじめ、クエンティン・タランティーノ監督の映画「Kill Bill Vol.1」のアニメパートや、名作アニメ「AKIRA」「ピンポン THE ANIMATION」のオープニングなど、多くの作品で原画を手掛けてきた日本有数のトップアニメーターです。圧倒的な世界観と画力で人々を魅了してきた大平監督が独自の“ビジョン”で描き出す、「スター・ウォーズ」に欠かせない帝国軍ストームトルーパーの知られざる物語は必見です。また、共同プロデューサーはデイヴィッドプロダクションのジェイコブ・エアーズが務めています。

「The Bounty Hunters」制作:WIT STUDIO
「WIT STUDIO」は「王様ランキング -勇気の宝箱-」や「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」などのヒット作を生み出したWIT STUDIOです。監督は「前橋ウィッチーズ」や「夫婦以上、恋人未満。」で知られる山元隼一氏です。軽妙なコンビの掛け合いとスタイリッシュなアクション、銀河の裏社会を舞台にした物語が融合し、これまでにないタイプの「スター・ウォーズ」が誕生しています。

「The Duel」制作:神風動画
「神風動画」は、テレビアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのオープニング映像や、企画・制作を手がけたテレビアニメ「ポプテピピック」で大きな話題を呼び、映画「ニンジャバットマン」では世界的にも高い評価を受けたアニメーションスタジオです。代表の水﨑淳平氏は1998年に個人事業主として活動を開始し、2002年に有限会社神風動画を設立しました。3DCGのみにとどまらず、さまざまな技法を融合させた独自のアニメーション表現を追求しており、躍動感のある演出や、独自のストーリー性・世界観が特徴です。

「九人目のジェダイ」制作:Production I.G
「Production I.G」は、竜の子プロダクションから独立し、1987年に創業したアニメーション制作会社です。1995年に発表された押井守監督作品「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」が、米・ビルボード誌のセルビデオチャートで1位を獲得し、世界的に注目を集めました。さらに2004年には続編「イノセンス」がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、日本アニメーションとして初の快挙を達成し話題となりました。また、クエンティン・タランティーノ監督作品「キル・ビル Vol.1」のアニメーションパートを担当するなど、国内外で高い評価を受けています。代表作には「攻殻機動隊」シリーズ、「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズ、「ハイキュー!!」シリーズなどがあり、幅広いジャンルの作品を手掛けています。

「村の花嫁」制作:キネマシトラス
「キネマシトラス」は、「100年残る、時代が変わっても変わらない価値観が入っているフィルムを産み出す」という理念を掲げ、2008年に設立されたアニメーションスタジオです。作品や社会、仲間、そして自分自身と真摯に向き合いながら制作を続けており、独自の世界観と高いクオリティで多くのファンを魅了しています。近年では「メイドインアビス」や「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」、「盾の勇者の成り上がり」など、国内外で高い人気を誇る作品を次々と手掛けており、日本アニメの次世代を担うスタジオとして注目を集めています。

「THE TWINS」制作:TRIGGER
「TRIGGER」は、制作会社GAINAXで伝説的アニメ「天元突破グレンラガン」の制作に携わった今石洋之氏や大塚雅彦氏らを中心に設立されたアニメーションスタジオです。独自性の高いビジュアル表現や、色彩豊かで大胆かつ斬新な映像演出を強みとし、「キルラキル」や「リトルウィッチアカデミア」、オリジナルアニメーション映画「プロメア」など、スタジオ自らが企画・原作を手がけた作品を多数発表しています。国内のみならず海外のアニメファンからも熱狂的な支持を集める、クリエイティブ性あふれるスタジオとして高く評価されています。

「The Elder」制作:TRIGGER

「タトゥイーン・ラプソディ」制作:スタジオコロリド
「スタジオコロリド」は、長編映画とショートコンテンツの制作に特化した新進気鋭のアニメーションスタジオです。2011年の設立以来、著名クリエイターの参画やデジタル作画への挑戦を通じて、制作力を磨き続けています。初の長編アニメーション映画「ペンギン・ハイウェイ」では、第42回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞。さらに、映画「泣きたい私は猫をかぶる」でも、同スタジオならではの美しく温かみのあるビジュアルとダイナミックな映像演出が国内外で高く評価されています。

「赤霧」制作:サイエンスSARU
「サイエンスSARU」は、2013年に設立されたアニメーションスタジオです。映画「夜は短し歩けよ乙女」をはじめ、アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門グランプリ・クリスタル賞を受賞した「夜明け告げるルーのうた」、上海国際映画祭で金爵賞アニメーション最優秀作品賞を受賞した「きみと、波にのれたら」など、国内外で高い評価を得ています。さらに、アニメシリーズ「DEVILMAN crybaby」や「映像研には手を出すな!」など、独創的な作品を次々と発表。独特なキャラクターデザインと美しい映像表現で、世界中のファンを魅了しているスタジオです。

「T0-B1」制作:サイエンスSARU

「のらうさロップと緋桜お蝶」制作:ジェノスタジオ
「ジェノスタジオ」は、アクションやサスペンスといった重厚な世界観や緻密な映像表現を得意とするアニメーションスタジオです。2015年に設立され、鮮烈な映像美とテーマ性で注目を集めた劇場アニメ「虐殺器官」を世に送り出しました。さらに、2018年から2020年にかけて放送されたTVアニメ「ゴールデンカムイ」を3シーズンにわたり制作。放送終了後も高い人気を誇り、スタジオを代表する作品となりました。実力派スタッフが集い、独自の世界観を緻密に描き出すために、常に情熱とこだわりを持って作品づくりに取り組んでいるスタジオです。

「プロジェクト茶屋」のフォトスポットが再び登場。
2025年4月に開催された「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」のアニメ & マンガ パビリオン内に設けられ、ルーカスフィルムからも高い評価を受けたブース「プロジェクト茶屋」。その会場で展示され、多くの来場者を魅了した精巧なプロップの一部が、今回のPOP UPイベントに特別展示として登場しました。作品世界をリアルに再現した造形の数々は、間近で見ると圧倒的な存在感を放ち、これらの展示は、多くの来場者から好評を集めました。

会場の一角では、ファングループによるコスチュームキャラクターのフォトセッションも実施され、ビジョンズならではの多彩な世界観が再びファンの前に蘇りました。来場したファンたちが撮影を楽しみ、アニメとファンダムが一体となった盛り上がりを見せていました。


トークセッションとサイン会
11月1日、2日には各スタジオ監督によるトークセッション&サイン会が開催されました。11月1日には「The Duel: Payback」(神風動画+ANIMA/水野貴信監督&岡崎能士氏)、「The Smuggler」(TRIGGER/大塚雅彦監督)、「四枚羽の詩」(プロジェクトスタジオQ/小林浩康監督)が登壇。翌2日には「彷徨う者たち」(キネマシトラス/垪和等監督)、「The Ninth Jedi: Child of Hope」(Production I.G/塩谷直義監督)が登場しました。ステージの模様はスター・ウォーズ公式Instagramでライブ配信されました。
ステージでは、監督たちが日本的な表現でスター・ウォーズを描くことへのこだわりや制作の裏話を語り、ファンとの熱い交流が繰り広げられました。

本イベントは「スター・ウォーズ:ビジョンズ」が描く、日本から広がる銀河の魅力を改めて実感できる貴重な機会でした。Volume3を未見の方も、会場の熱気を思い浮かべながらぜひ作品をチェックしてみてください。

© & ™ Lucasfilm Ltd.

























































































































































































































